梅雨でも憂うつじゃない私になる🌿 ~ 張り詰めた心と体をゆるめる養生 ~
まもなく5月も終わり、梅雨が近づいてきましたね。
なんとなく体が重い。
朝から疲れている。
気持ちまで沈みやすい。
このような不調によるお悩みが増えてきます。
だけど実はその不調、“梅雨そのもの”だけが原因ではないのかもしれません。
東洋医学では、春から初夏にかけての流れをとても大切に考えます。
春は、新しい環境や変化が増える季節。
気持ちも自然と前へ向かいやすく、知らないうちに「気を張って頑張る力」をたくさん使っています。
だから春を駆け抜けた後、梅雨に入る頃には、心も体も思っている以上に疲れていることがあるのです。
「休みたいのに休めない」
それは“肝”が張り詰めているサイン
東洋医学では、 春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節と考えます。
“肝”には、気や感情の流れをスムーズに保つ役割があります。
ですが、頑張りすぎたり、周囲に気を遣い続けたり、常に頭を働かせていると、
気の流れがぎゅっと張り詰め、うまくゆるめなくなってしまいます。
すると、
・イライラする
・眠りが浅い
・頭痛や肩こりが増える
・ため息が出る
・考えごとが止まらない
・休んでも疲れが抜けない
そんな状態が起こりやすくなります。
特に今の時代は、スマホや情報量の多さもあり、脳がずっと緊張し続けやすい環境。
「何もしない」が、とても難しくなっています。
だからこそ、今してほしいことは、
“もっと頑張らなきゃ”ではなく、張り詰めた気をゆるめる時間をもつこと。
春に頑張った自分を、いたわってあげることなのです。
肝をいたわる暮らし方
~ 夜の過ごし方を見直す ~
中医学では、23時〜3時頃は「肝」や「胆」が休まる大切な時間とされています。
この時間にしっかり眠ることで、心と体の巡りが整いやすくなります。
反対に、夜更かしが続くと、肝の“血”を消耗し、
・イライラ
・不安感
・眼精疲労
・気力低下
などにつながりやすくなります。
理想は、23時頃までに布団へ入り、朝は7時頃までにゆっくり起きること。
完璧にできなくても大丈夫です。まずは、寝る前のスマホ時間を少し減らしたり、照明をやわらかくしたり。
「体を休ませる準備」をするだけでも、肝は少しずつゆるみ始めます。
張り詰めた気持ちをゆるめる食養生
肝をいたわる時におすすめなのは、“香り”や“やさしい酸味”。
・しそ
・柑橘類
・梅干し
・ミント
・ジャスミン茶
・セロリ
などは、気の巡りを助け、張り詰めた心をゆるめる手助けになります。
「体に良いものを頑張って摂る」というより、
“ほっとできる香りを感じる” そんな感覚を大切にしてみてください。
梅雨は「脾」が弱りやすい季節
そして、春の疲れを抱えたまま梅雨へ入ると、今度は「脾(ひ)」が弱りやすくなります。
“脾”は、食べたものをエネルギーへ変えたり、水分代謝を助けたりする働きがあります。
ですが、梅雨の湿気は、この“脾”がとても苦手。
・体が重い
・むくみやすい
・胃腸が疲れる
・食欲が落ちる
・やる気が出ない
・気持ちまで沈みやすい
そんな状態が起こりやすくなります。でもこれは、体が怠けているわけではありません。
湿気によって、体がエネルギーを作りにくくなっているだけなのです。
だからこそ梅雨は、「無理に動かす」より、“整える”ことが大切なのです。
梅雨を心地よく過ごす「脾」の養生
脾は、規則正しい暮らしを好みます。
・朝ごはんを抜きすぎない
・冷たい飲み物を摂りすぎない
・夜遅い食事を控える
・軽く汗をかく程度に動く
そんな小さな積み重ねが、梅雨のだるさをやわらげてくれます。
特に気をつけたいのが、冷たいものの摂取です。
暑くなると、つい冷たい飲み物を増やしたくなりますが、胃腸を冷やしすぎると、
さらに水分代謝が落ちてしまいます。
おすすめは、温かいスープや味噌汁。
胃腸がほっとすると、気持ちまで少し軽くなることがあります。
脾を助ける梅雨の食材
梅雨時期におすすめなのは、
・はとむぎ
・とうもろこし
・大葉
・しょうが
・山芋
・かぼちゃ
・豆類
これらの食材は、余分な湿気を外へ出しながら、胃腸をやさしく支えてくれます。
完璧な食事ではなくて大丈夫。「今日は温かいものを飲んでみようかな」
そんな小さな選択が、体を守る力になります。
忙しい体は“ゆるめる時間”を求めてる
忙しい毎日の中では、立ち止まることすら難しい日があります。
だからこそ数十秒でもいいから、気をゆるめる時間を、体に思い出させてあげてください。
おすすめは、
・肩をすくめてストンと落とす
・脇腹を伸ばす
・足首を回す
・耳を軽く引っぱる
・ゆっくり深呼吸する
小さな動きで大丈夫。特に、「吐く息を長くする」ことは、
張り詰めた自律神経をゆるめる助けになります。
梅雨は、春の頑張りをいたわる季節
私たちはつい、「もっと頑張らなきゃ」 と思い、進み続けてしまいます。
だけど自然は、ずっと張り続けることを求めていません。
巡る季節があり、休む季節があり、ゆるむ時間がある。
だから、思うように動けない日があってもいい。だるい日があってもいい。
梅雨に体をいたわることが、夏の生命の輝きにつながります。
何かを足すことばかりに目が向いてしまうけれど、
あなたが思うより、あなたはもう十分に素敵な人です。
この梅雨が、「もっと頑張る季節」ではなく、
自分をやさしくいたわる時間になりますように🌿
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