一年を走り抜けた体へ~お腹を温める養生が、寒さを越える力になる~
手足が冷えて、指先の感覚が鈍くなる朝。
外の冷たい空気に身をすくめながら、それでも仕事や役割に向かって家を出る。
この季節、そんな毎日を送っている人は きっと少なくありません。
ウイルスの流行、寒さ、忙しさ。
不安が完全に消えない中でも、 生活を止めずに動き続けてきた体。
今日は、 そんな一年を走り抜けてきた自分の体を労わる養生として、
「お腹を温めること」についてお話しします。
🌿 冷えは、“外へエネルギーを使い続けた証”
手足が冷える。 体の芯が寒い。 疲れが抜けにくい。
それは、 あなたの体が弱いからでも、 年齢のせいでもありません。
それだけ、 外の世界にエネルギーを使い続けてきたということ。
人に気を配り、 責任を果たし、 不安を抱えながらも日常を守ってきた体は、
知らないうちに内側の温もりを後回しにしてしまいます。
冷えは、 「もう少し内側も見てあげて」という体からの合図なのです。
🌿 なぜ“お腹”を温めるのか
お腹は、 食べたものを消化し、 エネルギーと血を生み出す場所。
同時に、 緊張や不安を溜め込みやすい場所でもあります。
忙しい日々の中で、
食事を急いで済ませた
冷たい飲み物で一息ついた
空腹でないのに食べ続けた
そんな積み重ねがあると、
お腹は冷えたまま、がんばって働くことになります。
お腹が冷えると、血をつくる力が落ち、その結果、
手足の冷え・疲れやすさ・免疫力の低下へとつながっていきます。
だからこそ、冷えた手足を何とかする前に、まずお腹を温める。
それが、寒さを越えるための土台になります。
🌿 内臓冷えを感じているサイン
もし、こんな感覚があれば、体の奥が冷えているサインかもしれません。
朝、体がなかなか目覚めない
食後に強い眠気やだるさを感じる
風邪をひきやすい、治りにくい
手足は冷たいのに、顔はほてる
お腹を触ると冷たい、張っている
これは、 「もう少し温もりがほしい」という 体からのお願いです。
🌿 食養生|体を守る“温もりの貯金”
寒い季節の食養生は、特別なものを足す必要はありません。
大切なのは、 内臓を冷やさない食べ方です。
《今日から意識したい、お腹にやさしい習慣》
朝いちばんに白湯を飲む
温かい汁物を食事にとり入れる
よく噛んで、急がず食べる
お腹が空いていないときは無理に食べない(とても大切✨)
それだけで、 内臓は「守られている」と感じ、
本来の力を発揮し始めます。
🌿 内臓冷えにやさしい食材たち
寒さにさらされる季節は、
体を内側から温めてくれる食材を選びましょう。
おかゆ・ごはん・もち米
味噌汁・スープ
かぼちゃ・人参・大根
山芋・長芋
豆腐・蒸し大豆
鶏肉・白身魚
ポイントは、 温かく、やわらかく、消化しやすいこと。
「これを食べなきゃ」と頑張らず、今日の体が受け取れるものを選ぶ。
それが、 自分へのいちばんの労わりになります。
🌿 お腹を温めることは、心を守ること
お腹が温まると、
不思議と呼吸が深くなり、気持ちが落ち着いてきます。
中医学では、消化の力と心の安定は 深くつながっていると考えます。
だから、不安な気持ちを無理に消そうとしなくていい。
まずは、 お腹を温める。
それだけで、心も 体も「大丈夫」と感じ始めます。
🌿 それでも冷えがつらいときは
どんなに気をつけていても、冷えが抜けないときもあります。
それは、長い間、緊張の中で体を使い続けてきた証。
そんなときは、人の手で温めてもらうことも 大切な養生のひとつです。
ホットストーンでお腹を温め、香りとぬくもりに包まれる時間は、
体に「もう休んでいいよ」と伝えてくれます。
🌿 一年を終えるあなたへ
ここまで、本当によく頑張ってきました。
寒さの中、 不安を抱えながらも日々を守ってきた体は、
あなたが思っている以上に働いています。
どうかこの冬は
お腹を温めることを自分への労わりとして
選んであげてください。
それは、厳しい寒さを越え、
また春へ向かうための力になります。
体は、大切に扱われた分だけ、ちゃんと応えてくれます。
温もりは、どんなときも自分を守る力になると信じています。
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