体調のゆらぎに“気質”が関係している? 五行タイプで見る、秋冬の不調のサイン
朝晩の冷え込みや乾燥が気になり始める季節。
なんとなく体が重い、気分が沈む、眠りが浅い・・・
このような「原因のわからない不調」を感じていませんか?
それは、“気質”と深く関係していることがあります。
同じ季節でも、人によって感じ方や不調の出方が違うのは、
生まれ持ったエネルギーのタイプ(=五行の気質)が違うからという考え方があるのです。
今回は、セラピストと中医学養生の視点から、
陰陽五行の考え方をもとに秋冬の体調のゆらぎを読み解き、
あなたに合った整え方をお伝えします。
私のサロンでは、体調を伺うカウンセリングの中で
「気質診断(陰陽五行)」を取り入れています。
それは、お客様の“心と体の声”をもっと深く聴くためです。
肩こりや不眠などの不調を一つとっても、深く見ていくと
その人の性質や感じ方の傾向が隠れていることが多いからです。
たとえば同じ「疲れ」でも、“頑張りすぎてしまう”人は、“気が滞りやすいタイプ”かもしれません。
気質を知ることによって、自分の中にある“自然なリズム”を取り戻すことができるのです。
陰陽五行とは?
中医学の基本の考え方に「陰陽五行」があります。
自然界のすべての現象を、木・火・土・金・水の5つの要素に分けて捉え、
そのバランスで体調や心の状態を読み解いていくものです。
私たちの体も心も、自然のリズムとつながっています。
季節が変わるときに不調を感じるのは、「気」の流れがゆらぐサイン。
そこに“気質”という、その人らしいエネルギーの傾向を合わせて見ると、より深く自分を理解できます。
五行別:性格の色合いと不調の傾向(実践的セルフケア付き)
以下は現場でよく見る典型的な傾向です。
あなたに当てはまるところを見つけてくださいね。
木(もく)の気質 — 「伸びやかで計画的」
性格の色合い:創造的で前向き。目標に向かって進む力がある。
不調の傾向:ストレスや緊張が首・肩・頭(頭痛)に出やすい。イライラや眠りの浅さ。
秋冬のケア:肩まわりを温める(ホットストーンや肩甲骨周りの温め)、深呼吸を促すワーク。柑橘系+ラベンダーのアロマで緊張をほぐす。
簡単セルフケア:1日数回、鎖骨下〜肩にホットタオルを当てる。寝る前の首回しと深呼吸3分。
火(か)の気質 — 「情熱的で社交的」
性格の色合い:エネルギッシュ、人を惹きつける。お話し好き。
不調の傾向:興奮状態から睡眠不足、消化不良、顔や胸まわりに熱感。
秋冬のケア:寝る前のクールダウンが重要。カモミールやジャスミンのハーブティーで心を鎮める。デコルテライン・横隔膜を整える施術が効果的。
簡単セルフケア:夕方以降は、刺激がある行動(激しい運動・辛い食事)を避ける。就寝1時間前のスマホ断ち+ぬるめの足湯。
土(ど)の気質 — 「安定感があり、世話好き」
性格の色合い:実直で面倒見がよい。計画性と堅実さがある。
不調の傾向:胃腸の不調、体が重い、むくみやすい。ため込みやすい傾向。
秋冬のケア:温かい消化に優しい食事(根菜、雑炊など)を取り入れて。お腹の温め(カイロ・お灸)ややさしい腹部マッサージが有効。
簡単セルフケア:毎朝白湯を一杯。夜は重い食事を避け、消化の良いものを。入浴で下腹部をゆっくり温める。
金(きん)の気質 — 「繊細で潔い」
性格の色合い:美意識が高く、秩序を好む。完璧主義傾向。
不調の傾向:呼吸器(咳・のど)、皮膚トラブル、悲しみや寂しさが出やすい。季節の変化に敏感。 秋冬のケア:乾燥対策と呼吸ケアを重視。加湿や湿布ケア、ユーカリやティートリーのアロマで呼吸を整える。
簡単セルフケア:マスクや加湿器で乾燥を防ぐ。夜の保湿(顔・手)を習慣に。呼吸を整える短い瞑想(5分)。
水(すい)の気質 — 「静かで深い洞察」
性格の色合い:落ち着いていて内省的。感受性が豊か。
不調の傾向:冷え、むくみ、腰や膝の不調、疲れが抜けにくい。情緒の揺れ。
秋冬のケア:体を冷やさない、特に腰〜下半身の保温を徹底。黒豆や海藻など温める食材を。温熱療法(ホットストーン、泥パック)が効果的。
簡単セルフケア:靴下二枚履きや湯たんぽで下半身を温める。ゆったりした入浴と睡眠の質を上げる習慣。
秋冬の過ごし方と養生
秋は「肺」、冬は「腎」が弱りやすい季節。
特に冷えや乾燥が体と心のバランスを崩しやすくなります。
🍁 秋は“手放す”季節。 呼吸を深くして、余分なものを出すこと。
人間関係でも「頑張りすぎ」「抱えすぎ」を見直すのにぴったりの時期です。
❄️ 冬は“蓄える”季節。 無理をせず、ゆっくり過ごすことで次の春への力を養うとき。
温かい食事、十分な睡眠、心の安らぎが“気”を育てます。
気質を知ると人間関係がやさしくなる
「どうしてあの人とは合わないんだろう?」
「悪気はないのに、伝わらない…」
そんなすれ違いの多くは、性格ではなく“気質の違い”から生まれています。
陰陽五行の考え方をもとに相手を見つめてみると、
「合わない人」ではなく「違うリズムを持つ人」として見えてくるんです🌿
人の“気の流れ”を知ることは、
お互いを縛らずに理解し合うための小さな魔法のようなもの。
ここでは、五行別に「人と関わるときのヒント」をご紹介します🕊
🌳木(もく)の気質
前へ進む力をもつ、行動派タイプ。
理想を描き、計画的に動くことが得意。
その反面、思うように進まないとストレスが溜まりやすく、ピリッとしがちです。
🌱 接し方のヒント:
「いいね!」「応援してるよ」と前向きな言葉をかけてあげましょう。
行動を止められるとイライラしやすいので、アドバイスは“提案”として伝えるのが◎
焦っているときは、「ちょっと一息つこうか?」が心をゆるめる魔法の言葉です。
🔥火(か)の気質
明るくて社交的、場を温めるタイプ。
感情表現が豊かで、人とつながることでエネルギーが満たされます。
でも、テンションが上がりすぎると、疲れやすくなったり空回りすることも。
🌸 接し方のヒント:
「そうなんだね!」「わかるよ!」など共感のリアクションが心の安心になります。
火の人は“共鳴”で輝く人。話が盛り上がりすぎたときは、落ち着いた声で一緒に呼吸を整えてあげましょう。静かな時間も、実は心の栄養になります。
🌾土(ど)の気質
穏やかで思いやり深く、支えるのが得意なタイプ。
人のために動くことが自然にできる反面、 頼られすぎると気づかぬうちに疲れてしまうことも。
🍵 接し方のヒント:
「ありがとう」「助かったよ」を具体的に伝えると、土の人はとても喜びます。
頑張りすぎていると感じたら、「少し休もうね」とやさしく声をかけて。
お互いに“支え合う”関係を意識すると、長く温かなつながりが続きます。
💎金(きん)の気質
美意識が高く、誠実で筋の通ったタイプ。
整理整頓や秩序を大切にし、物事を丁寧に進めたい人。
乱雑な環境や感情的な会話が続くと、心が疲れてしまいます。
🌬 接し方のヒント:
丁寧な言葉づかいや態度を心がけると、信頼が生まれます。
感情で押すより、“理論的な整理”で話すと安心しやすいです。
完璧を求めやすいので、「もう十分頑張ってるよ」と緩める言葉を添えると、心がほっとします。
💧水(すい)の気質
静かで深く、感受性が豊かなタイプ。
思いやりがあり、聞き上手。
一方で、感情を内にため込みやすく、人の影響を受けやすい面もあります。
🌊 接し方のヒント:
焦らず、ゆっくりペースで。沈黙を怖がらず、そっと寄り添う姿勢が安心を生みます。
「大丈夫?」「話したいときでいいからね」と声をかけるだけでも、信頼が深まります。
信頼関係が築けると、深く穏やかな絆を育てられる人です。
体と心の声を聴くサロンでありたい
リラクゼーションは、単なる“癒し”ではなく、
自分を取り戻すための大切な時間だと思っています。
エアミーでは、施術前のカウンセリングで体調のお悩みや気質をもとに、
お一人おひとりに合った経絡整体、アロマケア、温熱療法などをご提案しています。
体をゆるめ、心を整えることで、「本来の自分のペース」を見つけたい方、
是非、エアミーサロンの扉を叩いてみてくださいね。
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