じわじわ汗が止まらない、でも冷えもつらい。 ~「陰虚体質」さんの夏じたく~
梅雨と初夏のちょうど狭間。
高温多湿なこの時期、何とも言えない体の不快感や多汗に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
「暑いし、汗もすごいし、とにかく冷たい飲み物を欲してしまう」
「体は冷やしたくないけど、クーラーを強めにずにいられない…」
そんな方、もしかしたら「陰虚体質」かもしれません。
🌿 陰虚体質ってどんな体質?
陰虚(いんきょ)とは、中医学の言葉で「体を潤す力(=陰)が不足した状態」のこと。
潤いが足りないことで体温をうまく冷ますことができず、内側に熱がこもってしまうタイプのこと。乾燥やほてりが目立つのも特徴です。
☐体がほてりやすい(特に午後~夕方以降に強くなる)
☐手のひら・足の裏・胸が熱く感じる
☐のどが乾く、口の中がカラカラ
☐のぼせる、寝汗をかく
☐肌が乾燥しやすい
☐舌が赤くて乾いている
☐便がかたく、コロコロしてる
☐不眠(眠りが浅く、夢が多い)
…などのサインが現れます。
🌿 「冷やせばいい」は逆効果?
汗をかく → 体が熱くなる→ 冷たいものを摂る=体の中にほてりが残り、表面は冷えている
…このパターンを繰り返していませんか?
実は陰虚体質さんにとって、過度な冷えはさらに陰を消耗させてしまう原因になることも。
体の奥にこもった熱には、「うるおすこと」が何より大切なのです。
🌿 陰虚タイプのための夏じたく 3つのヒント
① 潤して、熱を冷ます「食材選び」
おすすめは、体を潤す+余分な熱を冷ます食材。
🥬キュウリ、れんこん、トマト、豆腐、セロリ、白きくらげ
🍖 豚肉、白身魚、アスパラガス
🍊 梨、ぶどう、メロン、レモンなど酸味のある果物
さらに、甘味と酸味がバランスよい「甘酒(ノンアル)」や梅ドリンクなども陰虚タイプ向け。
② 冷たいものは「質と量」を意識して
氷入りの冷たい飲み物やアイスばかりでは、脾胃(消化器)を冷やしすぎて不調のもとに。
常温の麦茶、ハトムギ茶、びわの葉茶などがおすすめです。
③ 夜の過ごし方がカギ
陰は夜に養われるといわれています。
夜ふかし・スマホの見すぎは陰の消耗につながるので要注意。
38℃位のぬるめのお風呂、クラシックやヒーリング系の静かな音楽やアロマ(カモミール・サンダルウッドなど)の香りなどを活用しながら、副交感神経を高め、「うるおいスイッチ」をオンにしましょう。
🌿 おわりに
「たくさん汗をかいているのに、体がずっと熱い」「一日中冷房で冷やされて、体が重だるい」
梅雨だから仕方ないと諦めている方も、陰虚のサインかもしれません。
冷やすことよりも、内側から整えること。
「陰を補う」日々のケアで、驚くほど体が楽になります。
体の声にやさしく耳を傾けて、つらさを手放せる夏になりますように。
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