寒暖差と気圧変化にゆれる季節、がんばりすぎないで
ゴールデンウィークが明け、少しずつ日常が戻ってくる5月中旬。けれどこの時期、寒暖差や気圧の変化が大きく、なんとなく体調がすぐれない…そんな声をよく耳にします。
風邪のような症状があるけれど病院に行くほどではない、本調子じゃないけれど原因がわからない。そんな「未病(みびょう)」の状態にある方が今、とても多いのではないでしょうか。
実はこの不調、東洋医学では「気(き)」のめぐりや不足に関係しているといわれています。
「気」は私たちの命のエネルギー
東洋医学において「気」は、私たちの体と心をめぐる生命エネルギーであり、元気の源とされています。
・呼吸や血流、体温の調節を支え
・外的なウイルスや寒暖差から体を守る
・心身のバランスを整える
そんな大切な「気」が不足したり、巡りが滞ったりすると、次のような不調が現れやすくなります。
・疲れやすい、やる気が出ない
・顔色が悪く、ぼんやりしている
・胃腸の調子が悪い
・風邪を引きやすい
これらは「気虚(ききょ)」と呼ばれる状態で、まさに今のように季節が不安定な時期に起こりやすいのです。
がんばりたい気持ちと体の声にズレが生まれるとき
GWが明けると、たまった仕事や予定に追われがちですよね。「早く元のペースに戻らなきゃ」と無理をしてしまったり、「気分を上げたい」とあえて頑張ろうとしたり…。
その気持ち、すごくよく分かります。でも今は、体のエネルギーが少し足りていない時期なのかもしれません。
気力も体力もゆらぎやすい今こそ、「がんばる」より「いたわる」ことを選んでみませんか?
今できる、やさしいセルフケア
「気」を補い、スムーズに巡らせるために日常で取り入れやすいケアをご紹介します。
・温かい食事やお茶を意識して摂る
・早寝・早起きで生活リズムを整える
・深呼吸や軽いストレッチで巡りを促す
・アロマやお灸で自律神経をととのえる
体にやさしいケアをコツコツと続けることで、「気」の流れが整い、体調も徐々に安定していきます。
「気」を補い、内側から元気を育てる食材
疲れやすい、冷えやすい、気持ちが沈みがち…。そんなときは、日々の食事に「気」を補ってくれる食材を取り入れてみましょう。
気を補う食材(一部)
・穀類:玄米、雑穀、はと麦
・豆類:大豆、黒豆
・いも類:さつまいも、山芋、じゃがいも
・肉・魚類:鶏肉、うなぎ、鮭
・野菜・果物:にんじん、かぼちゃ、栗、ぶどう、なつめ、りんご
とくに、“甘味のある自然な食材(かぼちゃ、さつまいも、りんごなど)”は、胃腸をいたわりながら「気」を補ってくれるので、心と体へのやさしいサポートとなります。
不調をそっとやわらげる、季節のアロマケア
香りは脳にダイレクトに届き、自律神経やホルモンバランスにやさしく働きかけてくれます。この時期におすすめの精油をいくつかご紹介します。
・ベルガモット:沈んだ気持ちをやさしく引き上げたいときに
・グレープフルーツ:気のめぐりを促し、心と体のリズムを整える
・レモン:集中力を高めたいときや、頭をスッキリさせたいときに
・ローズマリー:朝の目覚めを助け、脳を活性化して気の流れを整える
・カモミール・ローマン:イライラや緊張、不安感を和らげてくれる
・シダーウッド・バージニア:不安定な気持ちを落ち着け、深い呼吸へ導く
・ペパーミント:気圧による頭痛やだるさに、すっきりリフレッシュ
その日の気分や体調に合わせて香りを選ぶことで、セルフケアの時間がぐっと心地よく、豊かなものになります。
エアミーサロンでは、あなたに寄り添う香りをブレンドします
エアミーサロンでは、お一人おひとりの体調や気分に寄り添いながら、オリジナルのアロマブレンドをご提案しています。香りを使ったセルフケアはもちろん、お灸との組み合わせによって、心と体のバランスをやさしく整えるサポートを行っています。
〈ブレンド例〉
・「気分の落ち込み+頭の重さ」 → ベルガモット×ローズマリー×ペパーミント
・「なんとなく疲れが抜けない朝」 → グレープフルーツ×レモン×シダーウッド
・「緊張が抜けない夜に」 → カモミール×ベルガモット×シダーウッド
また、サロンでは「巡りのアロマケア」や「ホットストーンアロマケア」の2つのコースをご用意。どちらもオリジナルブレンドアロマを使用し、季節や体調に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
あなたの“今”にちょうどいいケアで、心も体もふっと軽くなれる時間を。
おわりに
この時期の不調は、「体からのやさしいSOS」。 無理して突き進むのではなく、ひと息ついて体の声に耳を傾けてあげてください。
体がついてこないときこそ、自分に優しく。
あなたのがんばりが報われるように。 今こそ、体と心を整える時間を大切にしていきましょう。
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