🍂気づくとため息…。知らないうちに重くなってる心のために、秋の終わりに気づいてほしいこと

気づけば、ため息が増えていませんか？

理由が分からないのに、なんとなく心が疲れている。

そんな心の状態は、季節が関係しているかもしれません。

東洋医学では、秋は「悲しみ」を司る季節といわれています。

乾燥が進み、体の潤いが失われやすくなるように、

心の“うるおい”も減り、ちょっとした出来事に敏感になりやすい時期です。

🍁 誰かのための優しさが疲れに変わるとき

誰かの気持ちを察して動いたり、 空気を読んで無理をしてしまったり・・・

そんな優しさの積み重ねが、いつの間にか心の負担になっていることがあります。

「どうしてあの人は悩んでいるんだろう」

「私がもっと気をつけていれば…」

そんなふうに自分を責めてしまうあなたは、とても誠実で思いやりのある人です。

でも、優しさは時に“自分をすり減らす方向”にも働いてしまうことがあります。

それは、心理学でいう「境界線（バウンダリー）」があいまいになっている状態です。

🌿心理学でいう「HSP（ハイリー・センシティブ・パーソン）」と「境界線（バウンダリー）」とは？

心理学でいう【HSP（ハイリー・センシティブ・パーソン）】の人は、

他人の気持ちや表情に敏感で、共感力がとても高いのが特徴です。

その分、相手の気分を自分の責任のように感じて疲れてしまうことも多いのです。

【境界線（バウンダリー）】とは、

「これは自分の感情・責任で、これは相手の感情・責任」

と区別する意識のことです。

この線引きができるようになると、

不要な罪悪感や気疲れが減り、心に余白が生まれていきます。

🌙 境界線を引くための小さなステップ

① 「これは誰の課題？」と意識する

相手の問題を、自分の責任のように抱え込まない練習です。

例： 同僚がプレゼンで失敗したとき

❌「私のせいで失敗したのかな…？」

✅「同僚のプレゼンは同僚の課題。私は助言をしただけ」

少し距離をとって物事を整理することで、心の重荷が軽くなります。

② 感情の区別を意識する

人の感情を“自分の感情”と混同しないように意識してみましょう。

例： 家族や友人が不機嫌そうにしている

「家族(友人)がイライラしているのは家族(友人)の感情」

「私がどう感じるかは私の感情」

この区別をするだけでも、心の疲れがぐっと和らぎます。

③ アサーティブに伝える（やさしく主張する）

アサーティブとは、「自分も相手も尊重しながら、自分の意見や気持ちを誠実に、率直に伝える自己表現方法」のこと。

我慢して相手に合わせるのでもなく、感情をぶつけるのでもなく、

誠実に自分の気持ちを言葉にする方法です。

例： 友人から頼まれごとが続いたとき

> 「今週は少し忙しくて難しいけど、来週なら手伝えるよ」

無理せず伝えることで、関係を壊さずに自分の心も守れます。

「断る＝冷たい」ではなく、「自分を大切にする＝誠実な選択」なのです。

④ 心の安全距離を確保する

繊細な人ほど、相手の気持ちをすべて受け止めようとして疲れてしまいます。

例：

・SNSやチャットの通知を休止して、静かな時間をつくる

・会話や仕事の後に“ひとりリセットタイム”を持つ

・物理的な距離が、心の距離を整えてくれます。

☁️ 一緒に少しずつ、心を軽くしていこう

境界線を引くことは、一度にうまくできるものではありません。

私自身も、優しさと疲れのバランスに悩んだことがあります。

でも少しずつ、

「ここまでは私の気持ち」「ここからは相手の領域」

そう意識するたびに、心は軽くなっていきました。

💌 最後に

もし今、あなたがため息をつきながら頑張っているなら・・・

それは、人を思う優しさが人一倍ある証拠です。

どうかその優しさを、

ほんの少し、自分自身にも向けてあげてくださいね。

深呼吸ひとつ。

それだけでも、心に小さな光が戻ってきます🍃