秋のなんとなく不調は“肺”からのサイン? 中医学でひも解く季節の養生
朝晩の空気が澄み、木々が少しずつ色づき始める季節になりました。
気持ちが落ち着く一方で、こんなお悩みはありませんか?
・乾燥で喉がイガイガする
・咳や鼻の不調が出やすい
・肌がカサついて化粧のりが悪い
・なんとなく気持ちが沈む
秋に現れるこれらの変化は、じつは中医学でいう「金(ごん)」の季節の特徴と深くつながっています。
🍁 秋と「肺」の関係
中医学で「金」に属する臓器は「肺」。
肺は呼吸で新しい空気を取り込み、不要なものを吐き出すだけでなく、
皮膚や鼻、喉ともつながり、外界と体をつなぐ“第一のバリア”を守っています。
秋は乾燥が強まり、気温差も大きくなるため、肺の働きが揺らぎやすいのです。
🌿 五つの視点から見る肺の養生
① 五主(ごしゅ):肺は「皮毛」をつかさどる
肌の潤いや毛穴の働きは肺と直結。
乾燥が強まるこの季節は、スキンケアだけでなく呼吸を整えることが大切です。
② 五労(ごろう):長く横になると肺を傷める
肺を弱らせるのは“寝すぎ・ゴロゴロしすぎ”。
秋の夜長もほどほどに、適度な活動で呼吸をスムーズに。
③ 五色(ごしょく):肺に通じる色は「白」
大根、れんこん、豆腐、梨などの白い食材は肺をうるおし、咳や喉の不快感をやわらげます。
④ 五味(ごみ):肺を助ける味は「辛味」
ねぎ・しょうが・しそなどは体を温めてめぐりを助けます。
ただし摂りすぎると乾燥が悪化するので注意。
⑤ 五液(ごえき):肺に対応する体液は「鼻水」
鼻水や痰は肺の状態を映すサイン。
乾燥で鼻がつまる、痰が増えるなどはバランスの乱れの現れです。
🍂 感情の養生
秋に対応する感情は「悲しみ」。
なんとなく気持ちが沈んでしまうのも自然なこと。
深呼吸で「吸って新しい空気を迎え、吐いて不要なものを手放す」ことが、心を整える養生になります。
🌸 すぐにできる秋の養生法まとめ
・白い食材で肺をうるおす
・少しの辛味でめぐりを助ける
・ゴロ寝はほどほどに
・深呼吸で気持ちをリセット
・身の回りを整理整頓して心に余白を
秋は“手放しと整え”の季節。
自然のリズムに沿って暮らすことが、一番の養生になります。
👉 あなたはこの秋、どんなものを“手放し”、どんなものを“整えて”いきたいですか?
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