しなやかに、強く。年齢を重ねるほど、私たちは輝いていく
「年だから、仕方ないよね」
「もう昔みたいには動けないな」
「年を取るって、なんだか切ないね」
ふとした瞬間にこぼれる、そんな言葉たち。
それはきっと、どこか自分を守るための言葉でもある。
でも、私は思うんです。
――私たちは、本当に弱くなったのかな?
いいえ、違う。
年齢を重ねた今だからこそ、見える景色がある。
聞こえる声がある。
感じ取れる“自然”がある。
たとえば、 自分の心と体に宿る静かな声。
その日に必要なぶんだけのエネルギーを見極め、丁寧に使う感覚。
もう無理はしないと決めた強さ。
手放すことの潔さ。
若さは、まっすぐでまぶしい。
でも、今の私たちには、深みがある。
流されず、迷わず、選び取る力がある。
それは、年齢を重ねたからこそ宿った“しなやかな強さ”。
そして、もっと言うならば。
私たちは、まだまだこれから進んでいく。
たとえ歩幅はゆっくりでも、
一歩の重みは昔よりずっと確か。
余分なものを脱ぎ捨て、
自分だけの道を、自分の速度で歩いていける。
その姿は、静かに、そして力強く、美しい。
まるで、深紅のスカーレットのように。
そう。
私たちはこれからも、もっと自由に、もっと強くなれる。
今を生きるその姿こそが、本当の輝きなのです。
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